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双星の陰陽師 97話 ネタバレ考察

第97話「地鳴り」

 

どうも、非ポポタスです。今回は双星の陰陽師第97話「地鳴り」についてまとめてみました。

今、すごい展開になりつつある双星。今回は物語が一変する重要な話でした。ではどうぞ!!

 

 

 

紅緒と修多羅

 

順位不明婆娑羅、修多羅(すたら)に追い詰められる紅緒。

修多羅はなぜ太陰の力を使わないかを問います。

「理解に苦しむ」

と言い張る紅緒。紅緒の中にはろくろや友人と人間として、共に生きたいという思いがありました。

「あなたたちケガレに理解される必要はない。」

「随分と、おかしなことを言うな。お前もそのケガレだろう?」

そして修多羅は、同じ時間に生きていれば会うことはかなう。

死んでしまった何の意味もなくなる、例え、離ればなれになったとしても、生きている限り逢う方法はいくらでも探せる。

人間とケガレでは、愛し合うことともできないとか?

と、紅緒に聞かせるのでした。

 

「あなたじゃ、ろくろには勝てない。」

「そういう問題じゃない。」

修多羅は結界術で紅緒を閉じ込め、そして死を覚悟したように

「ろくろに引導を渡すのは俺の役目だ。」といい残し、ろくろの元に向かいました。

 

 

ろくろと修多羅

 

場面はろくろに移ります。

「俺の勝ちだ。」

修多羅はろくろの手を握り、逆手で腹部を殴ります。その威力はろくろが血を流し動けなくなるほどです。

「俺の術式は陽の気を陰の気に反転させ放出する。」

「相手の呪力が‥強ければ強いほど攻撃も倍増する。」

血を流すろくろに語りかける修多羅は、太陽の呪力に耐えきれずズタボロ。はじめから死ぬ気の特攻だったのです。

ただ、ろくろのダメージは大きく、這いつくばるのが精一杯の窮地に陥ります。

「思ったよりも男前になったな。髪色は派手になってるけど、顔はちゃんと面影が残っている。」

「なんだそれっ

 俺を知ってるみたいな言い方‥!?」

「覚えてなくて当たり前か。今のω生きているのは俺のおかげなんだけどな。」

そう言い修多羅はろくろに優しい笑みを浮かべ寄り添い、

「歯並びが悪い‥のは変わっていない‥な

 足羽(あすは)が聞い‥た‥ら

なん‥て言うか‥な。」

優しい手つきでろくろをなで、絶命しました。

術者の死により、紅緒の拘束は解けます。

 

修多羅の死に、ろくろと双子婆娑羅、百道(ももち)と千々石(ちぢわ)は衝撃を受けます

 

「「死ねよやああ、太陽ぉああっ」」

「!?」

そして、双子は這いずるのが精一杯のろくろに襲いかかります。

そこに割り込んだ神威(かむい)

「なんで‥」

かばってもらったことに困惑するろくろ。神威も自分がろくろをかばった本当の理由はわかっていません。ただ頭に浮かんだ言葉ではなく

「お前が死んだら紅緒が悲しい顔になる。」

邪魔されたことに激怒する双子、ケガレを裏切った神威に

禍野の居場所 はなくなった。

それなのに誇らしげな神威。

「別にいらねえよ、あんな汚ねぇ居場所なんざ」

 

 

 

石鏡悠斗の事実を知るものたち

 

場面は石鏡悠斗の保管されている泰月楼の地下。

 

眠っている石鏡悠斗を見つめる無悪とそこに駆けつけた、12天将、嗎新(いななきあらた)。

「いつか無悪の意志を継ぐ者が悠斗くんの回収に現れる、と。まさか

 本人(さかなし)がやってくるとは有馬たんも想定していなかった。」

「ただの危惧で済めばどんなに良かったか。だが貴様はここにいる。」

 

「石鏡悠斗の記憶を宿した器(肉体)は小生が頂戴する。太陰の完全覚醒のために。」

 

悠斗を回収するために、新たな婆娑羅をおとりに使った無悪。

無悪は”所詮己の欲を発散したい猿にも劣る連中”と奇襲組婆娑羅を評し、纏死穢を展開。

一方新は、以前共有した石鏡悠斗の秘密を思い出し決断する

”太陰の完全覚醒には石鏡悠斗の肉体が生死に関わらず必要”

もし、(石鏡悠斗が)ケガレの手に渡れば世界がケガレのものになる。

 

「維持かゆうとの体はここで破壊するっ!!!!!」

霊符を構えた瞬間、新の右腕が黒極呪儡の能力により、四方八方にねじれ曲がる。

悶える新に、

「予想の範囲内だ

陰陽師は死にたがりが多すぎる

もっと余生を楽しみたまえ。

太陽の男に伝えておけ。

小生を止めたく場深淵まで来い、とな」

といい残し石鏡悠斗の肉体を持ち、その場を去ったのでした。

 

 

 

甘露門、再び

 

土御門島上空に移動した無悪。

島全域の死体をもとに、複数の呪印を出現させると、超巨大なケガレを呼び出す新たな甘露門を展開しました。

「破地獄開咽喉一切蒙甘露門(はじごくかいいんこういっさいかんろもん)」

死体を素材により協力な甘露門を生成し姿を消す無悪。

 

次の瞬間呪印から龍のような長さを持つケガレが大量に現に出現。

島を蹂躙。天馬や士門、鈩などの上位陣は戦闘を続行しますが

ほとんどの陰陽師は大地の裂け目に飲み込まれてしまいます。

 

勘九郎と憲吾はなんとか回避。

 

桜、志鶴、雲雀たちの戦場も地割れを起こし、加布羅殲滅部隊は瓦礫に埋もれ一時バラバラになります。

 

そして瓦礫から這い出た桜が見た景色は崩壊しぐちゃぐちゃになる土御門の町並みでした。

 

そして、96話で加布羅に出くわした親子の父親は瀕死の重傷を負い、息子への伝言を桜に託し、事切れる。

そして、加布羅を祓うため戦場に戻った桜に、悶え苦しむ加布羅から飛び出した陰の気が襲いかかる。

その瞬間、桜の脳裏を加布羅の記憶の断片が過るのでした。

 

記憶の断片

桜が見た記憶の断片には、

  • 笑顔で母親に抱かれる人間の少年。
  • 泣きじゃくる少年と険しい表情の父親らしき人物。
  • ケガレに覚醒する少年とおびえる母親。
  • 狂う母親

の姿がありました。

おそらく過去の加布羅の悲劇でしょう、この悲劇が理由で記憶障害を引き起こしていたのなら納得です。

そうなると加布羅を含めた、古参の婆娑羅たちは元人間の可能性が浮上します。

無悪の「猿にも劣る」という表現も納得ができそうです。無悪は以前から1000年続く戦を終わらせる方法を知っているようでしたので。

元第4位の聖丸(ひじりまる)まではケガレから進化した婆娑羅、元第3位の加布羅より以前に生まれた婆娑羅は元人間であった、というのが今の段階で考えられます。

まとめ

今回の話で

  • 石鏡悠斗と太陰の覚醒の関係性
  • 加布羅の正体
  • 修多羅とろくろの関係の伏線

が明らかになりました。また、甘露門発動時の鈩の表情が気になるところです。また二話同時公開なので、98話の考察もしていきたいと思います。